今回はミャンマーから届いた「瞑想」についてのお話です。
ミャンマーの仏教について
ミャンマーも日本と同じ仏教国ですが、ミャンマーの仏教は上座部仏教といって、日本に広く普及している大乗仏教とは少し異なります。上座部仏教では、修行を積んだ者が救われるという考えから、ミャンマーでは出家するのが一般的です。出家と言っても日本のような厳格なものとは少し違い、数日~数週間お寺で修行する形です。
忙しい都市部のミャンマー人は、4月の水祭りの休みの期間中に「出家」する人々がたくさんいます。出家すると髪を剃毛しますので、4月末にミャンマーにお越しになると坊主頭の男性、女性が多いのはそのためです。
ミャンマーでの瞑想
日本ではストレス解消やリラクゼーションとして瞑想が注目されていると聞きましたが、ここミャンマーでは、修行の一環として瞑想はとても一般的なこととして行われています。出家する時間が取れない場合は、瞑想することで修行を積みます。
ミャンマーには、瞑想できるお寺や瞑想センターがたくさんあります。食事は朝食と昼食を午前中に2回で、夕食はありません。出家とは違うので、瞑想センターでは髪を切らずに瞑想する事ができます。お寺もそうですが、瞑想センターも寄付で賄っていますので、料金は無料です。お布施の強要も一切ありません。お金がない人も自由に参加できます。
瞑想センター
ヤンゴンの日本大使館の裏にインド系ミャンマー人のゴエンカさんが作った「ヴィパッサナー瞑想センター」というものがあります。
インドを中心に世界中に施設があるので、ゴエンカさんの「ヴィパサナ―瞑想センター」は世界では有名です。日本にも京都と千葉に施設があります。
世界的にはゴエンカさんが有名ですが、ここミャンマーではゴエンカさんの師匠のウバキンさんの方が有名です。ゴエンカさんは仏教色を薄めて瞑想に特化し、10日間の瞑想コースというものを作ったことで、ゴエンカさんの瞑想が世界で広まりました。
ヴィパッサナーはパーリ語で「観察」という意味です。瞑想行為を言語化する事は難しいですが、「呼吸を整え、身体を観察すること」です。
ミャンマーにお越しの際に、瞑想体験をされてみるのはいかがでしょうか。
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