ラマダン(断食月)がやってきます

ラマダンとは

イスラム教で行われる約1ヶ月の断食月のことをラマダンと言います。インドネシアではこの断食のことを「プアサ」と呼びます。

断食と言っても絶食するわけではなく、日の出から日没までの間だけ断食をします。プアサ期間中は、未明に起床して日が昇る前に食事を終え、昼は断食(断食の時間内は水を飲むことも禁止)、日没後にまた食事を取るというスケジュールです。
※妊婦や子供、病人などはこの断食を免除されます。

断食をすることで食のありがたみを再認識し、神に感謝する意味があるそうです。

2016年のラマダン期間は?

6/6~7/5の予定ですが、直前になって予定が変更になることもよくあります。

観光客へのラマダンの影響は?

◎バリ島の場合
ヒンズー教徒がメインのバリ島ではほとんど影響はありません。街の飲食店も普通にオープンしており、どこでも普通に飲食可能です。
ただし、他島から移住してきたり出稼ぎに来ているイスラム教徒もバリ島にはたくさんいます。その人達はラマダン中はもちろん断食をしますので、もし断食をしている人に出会ったらちょっと気を使っていただければと思います。

◎ジャワ島&ロンボク島など
イスラム教徒がメインの島では島全体が断食モードになります。街の飲食店は通常営業・営業時間短縮・閉店と対応がまちまちですが、観光客や他宗教徒の多いエリアでは通常営業しているお店が多いです。イスラム教徒しかいないようなエリアは、お店を開けてもお客さんが来ませんから、閉まっているお店が多いです。オープンしているお店も大々的にやっているわけではなく、カーテンなどで覆って店内の食事光景が外から見えないように配慮しながら、ひっそり営業している感じです。

イスラム教徒以外の人には断食の義務はありませんが、断食をしている人への配慮は必要です。ラマダン期間中は飲食だけでなく喫煙も禁止されています。公共の場で煙草をつい吸ってしまったり、持っているペットボトルの水をうっかり飲んでしまったり、ということにお気を付けください。それで何か罰則を受けるなどといったことはありませんが、不要なトラブルを避ける為の気遣いですね。

イドルフィトリの民族大移動

ラマダン終了に合わせ、インドネシアは7/4~7/8までイドルフィトリという祝日となります。断食終了を家族みんなで迎えるために、ほとんどの人がこの祝日に実家に帰省します。

この帰省ラッシュがスゴイ!日本人の想像を超える帰省ラッシュ!飛行機は満席ですから空港はもちろん激混み!列車もあふれんばかりの人・人・人。島と島を繋ぐフェリーも満杯!列車やフェリーに乗る為に10時間待ちなどというニュースが毎年流れます。その光景はもう帰省ラッシュではなく民族大移動のレベルですよ。

そしてヒンズー教の島であるバリ島も激混みになるんです!なぜか?この休みを利用して、華僑の人たちがバリ島にバカンスにやって来るからです。また、イスラム教徒たちも断食明けを実家で祝ったあと、バリ島に家族旅行に来ます。観光エリアは大渋滞となりますので、移動に通常よりも時間がかかります。この時期にバリ島旅行へお出かけの方は、スケジュールに余裕を持たせてくださいね。

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