下記はBNPB(インドネシア国家防災庁)が11/21 19:55に発表した噴火に関する情報を翻訳・要約したものです。
2017/11/21 17:05にアグン山が噴火し、噴煙が山頂から700mの高さまであがりました。
今回の噴火は、マグマが山内部の地下水や雨水などに接触して水蒸気爆発を起こした水蒸気噴火です。水蒸気噴火は予測が難しく、またどの火山でも(警戒レベルが低い山でも)起こる可能性があるものです。水蒸気噴火による影響として考えられるのは、火山灰、砂、砂利などが降ってくることで、水蒸気噴火により地震が誘発されることはほとんどありません。
一方、火山のマグマによって起こる噴火はマグマ噴火と呼ばれ、水蒸気噴火よりも危険性が高い噴火です。しかしマグマ噴火には兆候があり、測定することで噴火予測をすることが可能です。
アグン山の現在の状態は引き続きレベル3(警戒)で、警戒レベルの引き上げはありません*1。PVMBG(インドネシア火山地質災害対策局)は火山活動の監視と解析を継続しています。連続的な震動が検出されていますので、引き続き山頂から6-7.5kmのエリアは立ち入り禁止とされており、11/21午後現在、278箇所の避難所に29,245人が避難しています。
(*1 アグン山の噴火警戒レベルは9月末にレベル4(Awas=危険)に指定されましたが、10月29日にレベル3(Siaga=危険)に引き下げられました。)
みなさん落ち着いて行動をするようにし、慌てて不確かな情報等に振り回されないようご注意ください。
PVMBG(インドネシア火山地質災害対策局)が指定している立ち入り禁止地区以外は、バリ島の状態は安全です。デンパサール・ングラライ国際空港も安全で通常通りで、バリ島での観光も安全です。
BNPB(インドネシア国家防災庁)情報データ広報部長
Sutopo Purwo Nugroho
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