疑うことと被害を避けることの違いって難しい

昨日、空港周辺の渋滞について書きましたが、バリ島の交通事情に関して、というかバリ島全体のイメージに関して、ちょっと悲しい話を小耳に挟んだので今日はちょっとバリ島に関しての真面目なことでも書こうかと思います。

小耳に挟んだ話

先日友達から「この前友達がバリに遊びに来たんだけど、タクシーに遠回りされたって怒ってて・・・」と話をされました。内容を要約すると、

  • その人はバリ島に何回も遊びに来たことがあり、ある程度の土地勘がある。
  • その人がタクシーに乗った時、そのタクシーがいつもと違うルートを通った。
  • 明らかに遠回りされて腹が立ったから、車内で日本語で悪態ついてやった。

というものです。

ごめんなさい、共感できない

この話を聞いてバリ島在住者である友達と私が第一に思ったことは、「そのルートは決して遠回りではない」ということです。確かにマップ上では、距離的には遠回りなんです。でも道路事情をきちんとわかっている人から見ると、タクシーが通ったルートは妥当そのもの。

マップ上での最短距離である道は、片道1車線で道幅も狭く、前にノロノロ運転の車がいても抜かせなかったり、脇をすり抜けていくバイクがいたり、路駐の車を迂回したり、とトラップも満載。
かたやタクシーが通った道は、片道2車線の広い道なので一定の速度で快適に走行可能。

結果、距離は異なっても所要時間はほぼ同じなんです。しかも、タクシーが通った道は渋滞もめったになく予想通りの時間で到着できることがほとんどであるのに対し、最短距離の方は色々なトラップの影響で予想よりも時間がかかること多々ありなわけです。

友達も私もそのルートを通る時は、その時の状況を見極めながらどちらの道を通るかを判断しますが、今回のタクシーが通った道を選ぶことが8割です。

今までのドライバーはダメ?

ここで思うのは、「じゃあ、今までのタクシードライバーが逆に遠回りをしてたってこと?」ですよね?

そのドライバーが何を思っていたのかわからないので正解はわかりませんが、一般的な意見でいうと今までのドライバーが悪質だとも言い切れないんです。

  • 遠回された!と観光客からクレームを受けないようにマップ上の最短距離を通るようにしている。
  • あらぬ疑いをかけられぬよう観光マップに掲載されている道をなるべく通るようにしている。
  • 2車線の道は走りやすいけど景色はつまらないので、観光客が景色が楽しめる街中の方の道を通るようにしている。

など、ドライバーなりの考え方もあるからです。

複雑なバリ島の交通事情

謎多きバリ島の渋滞は、グーグルマップでさえ把握しきれないというツワモノです。

(ここで渋滞について書き始めてしまうと長くなってしまう上に、今回の書きたいことから趣旨がズレてしまうので、渋滞については次回書くことにします。お楽しみに~!)

そんな渋滞をなるべく回避すべく、ドライバー達は実は色々と情報交換しています。慢性的な渋滞に1番辟易しているのは、実は毎日車を運転しているドライバー達だったりするからです。タクシードライバーが無線で渋滞情報を共有するのは当然ですが、バスの運転手やチャーター車の運転手なども友達同士で常に情報交換しながら渋滞箇所や状況を把握しています。

頑張れバリ島!

ドライバー達が頑張っていても、今回のように「遠回りされた!」と憤慨する人がいるのは悲しいことですが、身から出た錆であることも否めないのがさらに悲しいことで・・・。

昔のバリ島は「観光客を騙す」「観光客を見れば金づるだと見る」「隙あらば少しでも多く金を取ろうとする」などというイメージがつきまとっていましたが、今のバリ島はそんな昔よりはか~なり良くなってきています。でも1度付いたイメージを払拭するというのはなかなか難しいものなんですね。まだまだ努力が必要ということでしょうか?

自分達が蒔いた種は自分達で回収するしかないですね。頑張れバリ島!!

もちろん中には今でも昔のように観光客をターゲットに悪いことをする人はいるにはいますので注意は引き続き必要ですが、良い人もたっくさんいますし、昔のような悪質さも軽減されてきていますので、あまりに頭ごなしに疑って欲しくはないなぁと思ったりします。人間誰でも見に覚えのないことで疑われるのは気持ちの良いものではありませんのでね~。でも被害に合わないように身を守ることも大切ですので、油断は禁物です。う~ん、その辺りのさじ加減が難しいですねえ。

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